H26年度(2014)高柳記念賞受賞
フェムト秒レーザーと光ファイバーを利用して、複雑流動現象を高精度に計測する独自手法を開発するとともに、これを、地球温暖化防止技術(C02の深海隔離技術)と地域環境保全技術(オゾニドフォームによる除染水減容化)などの開発に応用し、実用性の高い新規環境技術の創製に取り組んでいる。さらに、フェムト秒レーザーによる流体計測研究で蓄積したノウハウを基に、フェムト秒レーザーと液体との相互作用の研究、フェムト秒レーザーによる水素生成などの新規なエネルギー技術の開発、時間分解計測による超音波キャビテーションの時間領域における解明など、分野の壁を超えた研究を精力的に展開している。
フェムト秒レーザーにより光ファイバーを微細加工して創製した「微小かつ高速で飛翔する液滴の径、速度、空間数密度を同時計測するプローブ」は、英国物理学会で高く評価され、同学会のMeasurement Science & Technology誌の2009年度最優秀論文賞(Optical and Laser-based Techniques部門)を受賞している。また、光ファイバー、レーザー、独自の3次元光線追跡シミュレーションを駆使し、光ファイバープローブ計測の素過程から実用化(日本カノマックスより製品化、販売)までをシームレスに展開したことが評価を受け、文部科学大臣表彰研究功績賞、化学工学会技術賞、日本冷凍空調学会学術賞などを受賞している。